シダトレン舌下免疫療法

シダトレン舌下免疫療法とは、

減感作療法(アレルゲン免疫療法)の一種でスギ花粉症の治療の一つです。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー症状を抑える治療法です。従来の皮下注射(減感作療法の一種)時における注射の痛み、腫れを軽減し通院回数も減ります。
※現在は2週間に一度の通院ですが27年秋より一月に一度になります。

治療方法

スギ花粉症であるか、血液検査をします。
※1年以内に限り他科検査結果持ち込み可
その結果シダトレン(アレルゲン)を投与します。

治療の手順

シダトレンを舌下に滴下し2分間そのままの状態を維持した後に飲み込みます。
※5分間はうがい・飲食を控えます。また服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。
これを自宅で1日1回、3~5年間(スギ花粉が飛んでいない時期も)毎日続けます

初回は院内で投与し30分副作用がないか経過を見ます。
最初の2週間は「増量期」で少しずつ投与量を増やすため、1週間後(または2週間後)に来院していただきます。3週目からは「維持期」になりますのでずっと同じ量を投与し定期的に受診していただきます。

治療対象

・12歳以上の方
・スギ花粉症と診断された方

以下の方は治療できません

・重度の気管支喘息の方
・悪性腫瘍(がん)や、免疫系の病気がある方
・薬や食べ物にアレルギーがある方
・65歳以上の高齢の方
・妊婦中、授乳中の方
・抜歯や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
・重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
・ステロイドの内服薬や注射薬の投与を受けている方
・他に服用中のお薬がある方(非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬)

以下のことをご理解ください。

・スギ花粉症のみ効果がある治療です。
・治療には長期間(3~5年)かかります。
・効果には個人差があります。
(約2割の方は効果が出ないと言われています。)
・副作用が出ることがあります。
(口内の腫れ、かゆみ。耳やのどや違和感。頭痛くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど)
・ごく稀に、重篤な副作用(アナフィラキシーショック)が起こることがあります。
※アナフィラキシーショックとはアレルゲン投与後短時間(5~10分)で血圧低下、呼吸困難、意識混濁など生命に危険な状態

治療効果

全体的に7~8割の方に何らかの効果があり、完治するのは1割程度と言われています。残念ながら、1〜2割の方は効果がないのが現状です。
効果が出始めるには少なくとも2~3ヶ月必要ですが、充分な効果が出るまで最低2年必要です。
治療終了後の効果持続期間は、文献的に4~5年の治療で8年間の効果持続があるという報告があります。

副作用

主な副作用は口内炎・口腔内の腫れ・のどのかゆみ・耳のかゆみ・頭痛などです。
口腔内の副作用は1~2割生じますが、多くが治療の必要のない軽症です。
重症の副作用(多くは喘息発作や消化器症状)の可能性もゼロではありません。

費用

3割負担の方で、薬剤の自己負担額がひと月1000円程度とアレルギー治療薬よりもやや安くなりました。
再診料・処置料なども加えるとひと月3000円程度です。その他必要に応じて検査料やアレルギー治療薬の処方料などが加わります。

鳥居薬品のアレルゲン免疫療法専門サイト

「トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ」も合わせてご覧ください。